心の衣服を脱ぐ 結婚式というひととき
私が紡ぐウエディングセレモニーは、「音楽人前結婚式」と呼んでいます。
生の音楽と言葉が重なり合う瞬間に心が後押しされた時
この世界で最も温かな景色が生まれると信じています。
だからこそ、いつも心の奥で願うのです。
――今日、いまこの場所を、何よりも美しい空間にしよう、と。
昨日はお打ち合わせで、 来春に娘さんの結婚式を迎えるお母様とお話をしました。
式の日を思い描くその瞳には、静かに涙が宿っていました。
大切な人を想う気持ちは、言葉にせずとも伝わってきます。
結婚式とは、 人がもっとも人間らしくいられる場所。
喜びも、涙も、 すべてが祝福となって、その場にあふれていく。
音楽人前結婚式は、 そんなひとときを丁寧に重ねていくセレモニーです。
――結婚式は着飾る場でありながら、
心の衣服をそっと脱いでいく時間なのかもしれない。
いつしか、そう考えるようになりました。
自分らしく心地よいペースで素直に呼吸できる場所。
だから私は結婚式をつくり続けたい。
皆さんにとって「人間らしさ」を感じる瞬間は、どんなときでしょうか。
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